津軽料理遺産は、青森県津軽地方の気候風土が育んできた食材や、台所の知恵が凝縮された伝承・郷土料理を、津軽地方を訪れた観光客の方に食べていただくことで、料理のおいしさと共に今なお息づく食文化の価値をお届けするとともに、後世の代に作り食べ継がれる環境づくりを残す目的にスタートしたプロジェクトです。
津軽料理遺産として認定された伝承・郷土料理は、一代の飲食店が地域コンテンツとして開発した自称・地域の郷土料理ではなく、地域の中で認められた食べ馴染みのある料理です。
津軽地方の家庭の中で数代に渡って作り食べ継がれてきた料理をもとにリストアップした、400種類近くの「津軽料理遺産登録暫定リスト」の中から、青森県庁が組織した「津軽料理遺産認定・普及委員会」による審議を経て、特に後世に受け継ぎたい郷土料理として139種類の料理を認定。一つ一つの料理が持つ物語を写真と共に紹介することで料理の魅力をお伝えし、津軽の地で食べてもらうことを通じて、後世に伝承していこうという取り組みです。
現在、標記委員会による事業成果は日本ふるさとごはん協会が受け継ぎ、全国各地で料理遺産の認定を進めるとともに、コンテンツの継続運営や料理にまつわる情報発信等を実施しています。
日本ふるさとごはん協会 代表/坂本貴秀