◆料理の特長
昔から津軽の夏を彩る日常食として食べられてきたこの料理。ナスを切ってしそで巻くだけのシンプルな料理ですが、青しそで巻くか赤しそで巻くかによって味が変わり、家庭によって赤派と青派に分かれたりと、色々な奥深さがあります。
また、ナスと一緒に巻き込む味噌の味に至っては、ほぼ十人十色の状態。砂糖は入れず酒だけ入れる、みりんを加える、みそに南蛮粉を混ぜる、青南蛮を千切りにしたものを一緒にして巻く…といった具合。考えてみると、家庭ごとに伝承される作り方が異なるという意味では、もっとも広く伝承されている料理の一つであると言えますし、日々の繰り返しの中で身近な先人によって育まれた味とも言えます。
◆材料(16個分)
・なす…2個
・しその葉(赤ないし青)…16枚
・みそ…大さじ4
・砂糖…大さじ1
・酒…大さじ1
・油…少々
◆つくりかた
1.なすを縦に8等分にする。
2.みそ、砂糖、酒を混ぜ合わせておく。
3.なすに混ぜ合わせた2をつけて、しその葉1枚でグルっと巻く。
4.フライパンに油を敷き、両面を焼く。
※二枚目の写真は青じそで巻いたものですが、一回り大きな赤じそで巻くと、最初の写真のようにナスの紫色は完全に見えなくなります。