◆料理の特長
元々は農家の農作業の合間に簡単に食べる、おやつのようなものだったと言われる津軽そば。
何といっても、一番の特長はそばのつなぎに小麦粉ではなく大豆粉や呉汁(水に浸して柔らかくした大豆をすりつぶしたものを入れた汁)を使うこと。小麦粉の栽培量が少ない津軽地方だからこそ生まれた製法には、気候風土が育んだ知恵と工夫が詰まっています。
また、家庭によって微妙に作り方が違うとされている料理ですが、一つの作り方としては作ったそばがきを一晩寝かせて、ここにそば粉と大豆粉を混ぜあわせたものを製麺し、これを更に一晩寝かせたらお湯で茹でて、水洗いをして一食ずつにまとめたものを更に寝かせるというもの。
力仕事で生地を作り熟成の時間がそばの食感を作る。一つとして欠かせない仕事の積み重ねで津軽そばは作られています。