◆料理の特長
津軽の平野部では春先に獲れるほっけを野菜と物々交換で大量に入手し、保存して食べることが食生活の中で欠かせない風景でした。
そんなほっけ料理の一つとして作られるのがこの飯ずし、三枚におろしたほっけを塩水に漬けた後、水分を飛ばすために約一ヶ月の間干してから、もち米や米麹を使って更に二ヶ月程度漬け込んだものです。
焼いて食べるホッケのホロっとした食感とは正反対に、ぎゅっと引き締まった身を噛みしめるほどに旨味が溢れ出し、皮の弾力はいつまでも噛んでいたくなるような独特なものに変化。発酵によってこれほどまでに食材の印象が変わるのか!と驚かされる一品です。