◆料理の特長
12月の数え月、「神様の年取り」といって毎日のように日を数えて色々な神様を祭る神祭りを行う中、豆料理や小豆飯といった日替わりで供えられる料理がある中で、酒と共に常に供えられていたのがしとぎもちです。
お供えの際は不浄火が混じるのを嫌って、米から作った生地で小豆餡を包んだ生のしとぎもちを供えますが、神棚から下げた際に火ぼと(いろり)の熱灰や鉄製の「しとぎ鍋」で両面を焼いて食べていました。
※数え月については、「黒豆飯」の記事を参照ください。
◆材料(10個分)
・もち米粉…800g
・水…3カップ弱
・あんこ… 300g
・油…少々
◆つくりかた
1. もち米粉に少しずつ水を加えてこねる。
2. よくこねたもちを70gずつにわける。
3. 2のもち皮のなかに30gくらいのあんこを入れ丸めてから1cmくらいの厚さで丸くし、型をととのえる。
4. 3をフライパン(あれば、しとぎ鍋)で少しこげ目がつく程度まで表裏を焼く。
※基本的には白いしとぎもちが本来の姿ですが、最近は色々な食材を加えることで鮮やかな色合いのしとぎもちを見かけることも多くなっています。
◆ここがポイント ~そもそも「しとぎ」ってどんな意味?~
しとぎを漢字で書くと「粢」という字になります。下に米の字が入るように、生のお米を水に浸して柔らかくなったら粉にして、これを再び水で捏ねて成形したものの総称を「しとぎ」と言います。